悪態少女の恋物語〜運命の人を見つけてください〜



「どちらさんですか」




門の前に立つ二人のうちの一人が

ドスをきかせた声であたしを尋ねる。






「初めてお目にかかります、神田原深影の彼女の栄 理緒と申します。突然アポも無しにすいません、お父様にお会いしたいと思い訪ねたのですが…」



組員であろう彼らに怯まず、

ニッコリと笑顔を浮かべながら


上品な言葉を低い声で紡ぐ。






「…お待ちください」






そう言った一人の組員は、

門をあけそのへんにいる組員に

なにやら耳打ちをしていた。






「組長に今、許可を取りますから少しお待ちください」





「その子を通しなさい?」






組員の言葉の後にそう言って現れたのは…





「お嬢!」




金色の髪をなびかせ、

とても綺麗な女性…





深影のお姉さんだった。
< 273 / 343 >

この作品をシェア

pagetop