悪魔なゾンビ少女
精神状態から少女との会話はこれ以上不可能と判断した美香は、表情を保ちながら椅子から転げ落ちたままの状態の和成へ視線を移した。
「…っ」
美香と目の合った転げ落ちた少年は息を呑み、その目は見開かれていて身体は恐怖で震えていた。
美香は口を開かず、先程の様に触れる事もしなかった。
ただただ虚ろげな表情で見つめて和成の恐怖心を煽っていた。
少しすると和成は美香の思惑通り、それに堪えられなくなり―
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
謝罪の言葉を叫び散らした。
「ねぇ、どうして…?」

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