sweet melody
少し肌寒くなってきた10月の初めのある日。
授業も終わり、帰宅しようと思った矢先
音楽室に忘れ物をしたことに気付く。
音楽室遠いな〜。
めんどくさいけど、明日も使うものだし。
う〜ん、仕方ない。ぼちぼち行くか。
かなり重い足取りで音楽室に向かう。
音楽室は別棟の1番最上階の1番端。
教室から結構距離がある。
もう〜、なんでこんな遠くに音楽室作るのさっ。最悪。
そんな気持ちで音楽室に向かうと、
不意に音が聞こえてくる。
これってギターの音?
誰か練習中かな?
うちの学校では、バンドを組んでる人たちが何人かいる。
だから音楽室で練習してたりする姿は珍しくない。
音楽室の入口で立ち止まって、ちらっと中を見る。
たくさん人がいたら恥ずかしいからね。
え?嘘、、、!!
拓斗だ!
ど、どうしよう。
一気に汗が噴き出る。
あたふたしてる私に気づいたのか、
拓斗が手を止めた。
『誰?』