sweet melody


ん?一生の宝、、、?

これってまたとないチャンスじゃない?


私のこと、絶対知らないだろうけど
自分の気持ち伝えるのは悪いことじゃないよね?



今日くらい、思い切ってもいいよね?




ええい、もう当たって砕けまくれ!



私はほとんど勢いで、たった今出てきた音楽室へ再び足を向けた。




「あの!、、、拓斗先輩!」



拓斗がギターを弾く手を止めてこちらを見る。



「私、2年の橘 優花っていいます!
ライブの度に拓斗先輩のギター弾く姿見てて、いつも楽しそうに演奏してる所に惚れました!!
音楽に対する熱い情熱が毎回伝わってきて、すっごい元気貰えます!
皆はクールだっていうけど、私は拓斗先輩の熱い眼差しが大好きです!」



かなり早口で、気づけばかなり恥ずかしい事を口走ってる私。


そんな私を驚いた顔で見つめる拓斗。
心なしか、顔が赤い、、、?



「えっ、あっ、突然すみません!
今日先輩と会ったのは何かの縁だと思って、どうしても気持ちを伝えたくて。
初めて会った奴にこんなこと言われて、気持ち悪いですよね?すみません!」



あ〜、穴があったら入りたい。
緊張するとかなり早口になる私。
沈黙が辛い、、、。



『、、、いや。ありがと。』

< 7 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop