我ら!恋愛探偵団
「あざーす…体調悪いんで付き添いもいいっすか?」
そんな事を言うかと思えば突然目の前に来て腕を掴んだ。
「中川さん連れてきまーす」
教室中が心配の声と疑問の声であふれた。
「らい様!わたくしがついてきますわ!」
「大丈夫ですか?私が行きます!」
「うーん、まあ中川なら成績良いしいいだろう。連れてってやれ」
数学の先生は成績表を見ると許可した。
「キノコちゃん、きて」
グイッと引っ張られた。
「う…うん」
強い力に従うしかない。
らいの背中にそっと手を回した。
ギャーギャー言うクラスメート達の声を残して私とらいは教室を出た。
ただ歩くだけで何を話したらいいのか分からない。