Treasure
あたしの態度で、貸してくれないと思った刹那。
捨てられた子犬みたいな顔をして、甘える。

あたしが引っかかるわけないやん。
アホちゃうか。


「…写さしてください…つーか写させろ!」

「うわっ―――!」


刹那があたしの肩を抱える。
まるで男友達にするように…。

てか…良紀居るのに恥ずい!


「――ギブ! 貸したろ!」

「らっき★ コレで俺、100点や」

「調子ええねんから」


その光景を、1人静かに見る良紀。
ハッと気付くと、良紀は笑って言った。


「じゃぁ、またね」

「うん! ばいばい」


なんやろ…この違和感。

笑い方が…違う。

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