AveniR-アヴニール-
俺が思ったことを口にしたら、

警察は冷徹な目でこう言った。

「技術は発達してるんだよねえ、これが。

というか、デトリを見つける方法なんて簡単なんだよ。」

なんだって…?

「見つけるって、どうやって…?」

「物分かりの悪いデトリに教えてやろう。」

警察はニヤリと笑い、

ナイフを取り出した。

そして、

俺の左腕を軽く切った。

「つっ…。」

鋭い痛みが走り、

赤い鮮血がツツーと垂れた。
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