夢道
私はノイさんの手に触れた。
「どうしたの?ユイ」
ノイさんはそう言いながら、
私のほうを向いた。
「カルさんのこと…」
一瞬だけノイさんの表情が
変わったように見えた。
「カルがどうしたの?」
「ううん。なんでもないんだ。
ただ、ノイさんは
心配じゃないのかなって。」
思ったことを
正直に口にするのには、
まだ慣れてない…。
「カルは…
カルは大丈夫だよ。」
ノイさんは空を見上げながら、
遠い目をして
そう応えた。
私には分からなかった。
ノイさんの気持ちとか、
考えてることとか。