本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
すると恵が私を抱き寄せた。
「ばーか。なんでそんなに自分を過少評価するんだよ。それに俺の評価ってなんだよ!
っていうか杏奈の方が俺のことを過大評価しすぎなんだよ。俺は杏奈が思うほど立派な男じゃない。」
恵は大きなため息を吐くと私の頭に自分の顎を乗せた。
「どっちが上とかじゃないんだよ。俺は杏奈を選んだ。杏奈も俺を選んだ。今更ぐじぐじ考えんな!お前をこんなに思ってるのは世界でただ一人俺だけなんだよ!ったく10年間の片思いなめんなよ!」
こんなに私のことを思ってくれているのに私は恵に対して凄く失礼な態度を取っていたんだ。
「ごめんなさい。わたし……」
ちゃんと謝りたい。こんな情けない性格をすこしでも治したいとか言いたいことはたくさんあるのに恵は首を横に振った。
そして抱き寄せていた腕を離すと私と向かい合う。
「杏奈は顔に出やすいよね。怒ってる時も戸惑ってる時も嬉しい時も……そして、今みたいにすごーく反省している事も全部顔にでる。だからもういいんだ。その代わり、今からは自信を持って俺のそばにいてくれ」
恵は私にチュッとわざと音を立ててキスをした。
びっくりして目を丸くする私に恵くんは更に口角を上げた。
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