本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
本当はそれだけじゃない。
誤解するのは私自信なんだ。
恋愛や男の子に免疫のない私がこんな事されたら、都合よく解釈してしまうからだ。
だから私は小牧君を避けてた。
優しくてわけ隔てなく話しかけてくれる小牧君を好きになっちゃう。
いやもしかしたら本当はもう好きなのかもしれない。

どのくらい沈黙が続いたのだろう。
このまま走って帰りたい。だけど足が動いてくれない。

「もしかしてだけど香坂さんて俺の事・・・・好き?」
「え?!」
びっくりして小牧君を見上げるとなぜか小牧君の頬は少し赤く染まっていていた。
だけど私はそれどころじゃなかった。
正直に答えられるわけないじゃない。
もしかして、何かの罰ゲーム的なやつかもしれないよ。
「好きです」って馬鹿正直に答えたら
嘲笑われ、明日にはその事がクラス・・いや学年中に広まって身の程知らずって笑われるって映像しか浮かんでこないんだもん。
「私はーー」
好きじゃないって返事をしようとすると小牧君がそれを遮った。
「俺は・・香坂さんの事が好きです」
信じられない言葉に目を見開いたまま言葉が出てこない。すると小牧君は話を続けた。
「だから香坂さんが最近俺を避けてるのが凄く気になった。何度も話しかけようとしたのに目も合わせてくれないからマジで嫌われてるのかと思った…」
え?何を言ってるの?小牧君がなんで?
いや、やっぱりこれは絶対、罰ゲーム的なやつだ。そうに違いない。
だって小牧君が私を好きだなんてありえない・
だけどさらに話が続く。
「香坂さんは憶えてないかもしれないけど・・・ 高校受験の日、試験が終わった後、俺体調崩して倒れそうになったんだ。その時、香坂さんがそんな俺に気付いて黙って保健室に連れてってくれて俺のおでこにずっと手を当ててくれてたんだ。」
< 18 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop