本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
私は先生に小牧君と連絡が取れない事避けられてる事を話した。

「ったく?あいつもバカだな?」
「先生」
「所詮男なんてのは不器用な生き物なんだよ。どうせあいつも単に拗ねてるだけだからそのうち我慢できなくて向こうから話しかけてくるよ」
そうだといいけど……
私は黙って頷いた。
すると先生は私の頭をくしゃくしゃっとした。
「悪かったな。田嶋たちとカラオケ行くんだろ?」
「いえ、こんな事誰にも相談できなかったから先生に話して少し楽になりました。 ありがとうございます」
私は深々と頭を下げ教室へと足を向けた。

早く香織たちの所へ行かなくてはと、カバンを取りに教室に戻ろうと教室の戸を開けた。

だが、その瞬間私の頭の中は真っ白になった。
小牧君が城田さんとキスをしていた。
しかも城田さんの上半身は下着姿で小牧君の膝の上にまたがって座っていたのだ。
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