君と春を

沈む男




休憩所で自販機の前に立つ。専務のまっすぐな気持ちが苦しくて…逃げてしまった。

「…はぁ。」

小銭入れをポケットから出そうとしてふと、名前をよばれた。

「あの、秘書課の冬瀬さん…ですよね。」



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