男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「な、なにバカなこと言ってんだよ・・・」




ドギマギして、まともに顔を見れない。





「結局・・・お前に守られてしまった」

「レオが気に病むことなんてないだろ。レオを守ることが、俺の任務なんだから」






王子を守るために私たちはいるのだから。
護るためなら、自分の身を挺してでも・・・・。


きっと、ここにいる誰もが同じことをしただろう。





「こんな俺を・・・守ってくれなくともよいのだ」

「またそんなことを・・・」

「なぜ、・・・俺の事をそこまでして守る」




レオにいつまでも付きまとう疑問。
信じられないのかな。
自分の事をそこまでして守ろうとするみんなの思いが。




「レオさまの事が、大好きだからですよ」





そう答えたのは、フランだった。




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