男装騎士~あなたの笑顔護ります~



奥の部屋は寝室になっていて、私はベッドに放り投げられる。
身体を起こそうとする前に、王がその上に覆いかぶさってくる。




「やめ・・・辞めてください!」




必死に抵抗する。
しかし、力では敵わず腕を掴まれくるっと仰向けに縫い付けられた。
上から見下ろすようにつやっぽい瞳で私を見つめる。





「やめ・・・」

「お前は、妃として側におくと言ったであろう?これも、妃の務め」

「な・・・」

「それとも辞めるか?ん?お前が言ったのだろう?レオを助けてくれと」




有無を言わさぬようにそう言うとにやりと笑う。
私は、抵抗をやめグッと瞳を閉じた。

レオを守るには、こうするしか・・・・。



「ふ・・・、いい子だ」

「っ、本当に、レオの事・・・」

「わし付きの騎士から5人ほどつける。それで文句はないだろう?」

「・・・っ」




そうすれば、皆の負担も軽くなるよね?
私が、我慢すれば・・・。





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