男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「言われなくても、勝ってやらあ!」
志願者の男は私よりずいぶん背が高くがっちりした体形の男だ。
私は久しぶりの剣の感触にワクワクしながらその時を待つ。
ノアの号令により始まった戦い。
先に仕掛けてきたのはもちろん向こうだ。
剣の振りも力強くて、身体の使い方も上手。
でも、力に頼りすぎ!
力任せに振り下ろされた剣を払い、その隙に脇に剣を突きつけた。
「なっ・・・!」
よし!
まだ剣の腕、鈍ってない!
「あなた、いい筋してるわね。でも、力任せにしたんじゃダメよ」
「な・・・、あんた何者だよ・・・」