あなたの優しさが…雅樹の想い
夜…
美咲が風呂に入っている間
俺はお袋の部屋を訪れた。
『お袋…ちょっといいか?』
「あら、珍しいわね」
『あぁ…ちょっと美咲のことで…』
「ん?美咲ちゃん…」
俺はお袋に話した。
俺が調べさせた全て。
そして
美咲の父親がこの街に戻ってきたこと
母親は…美咲と同じように風俗に送ったこと
美咲は何も知らないこと…
もしかしたら、
父親と鉢合わせになるかもしれないこと。
「わかったわ…」
「美咲ちゃんは私が守る!」
『ふっ…外出時は気をつけてくれ』
そう言って、自分の部屋に戻る。