あなたの優しさが…雅樹の想い
箱を開けて
「ゆび…わ」
ずっと箱に収まってる指輪を見ている
しびれを切らし
貸してといい
美咲の左手の薬指にはめる
美咲は指をずっとみていた
『一生離さねぇ…』
そう抱きしめる
そして
『もう一つある』
そう言って
封筒を渡す。
美咲は不思議そうに
封筒から紙を出すと
また動かなくなった。
「ま、……まさき……ふっ。ふぇ…」
『書いて』
泣きながら
美咲は婚姻届を書く
「雅樹…泣きすぎて、字がヨレヨレだょ」
笑いながら
二人で婚姻届を見た
『これからも、頼みますよ…桐生美咲さん』
「え、あ……桐生って名前になる…あ、」
顔を赤くして焦っている美咲が可愛い
これから
もっと幸せになろうと誓った