あなたの優しさが…雅樹の想い




美咲はキッチンへ行き

夕食の準備を始めた。


俺は冷蔵庫に寄りかかり

美咲を見ていた


美咲は俺に気がつき

ん?と首を傾げていた


『話は他にないのか?』


そういえば

何もないという。


「さ、ご飯、ご飯」

そう話をそらす。


俺に言えないのか…

そんなに

信用ねぇのか……



いや。

美咲の性格なら

自分でケリをつけようと…


まぁ、いい。


夜になれば動くだろう。


『美咲、いいかげん風呂一緒に…』

そう言おうとすれば


「だ、だめー!恥ずかしいもん!」

顔を真っ赤にして言う。


可愛いから

いつもからかってしまう。


ってか

本当に働いてたのかと思う。


まぁ…

これが

普通の女なんだろう…



だから

こういう反応も

俺には嬉しいことだ。
< 57 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop