あなたの優しさが…雅樹の想い
12時。
この時間にいつも寝る
『寝るか』
そう言うと
俺と美咲はベッドに入る
美咲を抱きしめて寝るのが
俺の日課になっていた。
まだ、美咲を抱いてねぇ。
抱きたい気持ち
早く俺に溺れさせたい気持ちがある
けど、それは
美咲の不安を取り除いてからだ。
『美咲……俺…』
そんなに信用ねぇか……
俺は美咲の全てを受け止める
けど…それは
美咲のためになるのか…
美咲から歩き出さなきゃ…
『いや…なんでもない』
「おやすみなさい」
そう言って
美咲は目を閉じた。