強引社長の甘い罠
「私も、祥吾とキスがしたい」
私の言葉は最後まで声にならなかった。私の唇は勢い良く彼の唇に塞がれ、私は彼の口の中に囁くことになった。
六年という月日を埋め合わせるかのような激しいキス。途中、何度も唇を離し、額を擦り合わせ、彼は私の存在を確かめながら、飽きることなくキスは続いた。彼の舌は巧みに私を翻弄し、私を酔わせた。彼は私を知り尽くしている。私が何をされたらどう反応するかを、よく知っている。
永遠とも思えるような長くて激しい、甘いキスが終わる頃、私はもう祥吾なしでは立っていられなくなっていた。彼のTシャツをダメにしてしまうんじゃないかというくらい、胸元を強く握り締めていた私は、いつの間にか彼の右手で腰から背中を支えられ、仰け反るように彼に体を預けている。
体を震わせて荒い呼吸を繰り返す私に、彼は極上の甘い笑みを向けた。ああ、この笑顔。どうして忘れていられたのか分からない。
「君は俺のものだ……」
祥吾はもう一度確かめるように、かすかに震える声で呟いた。
* * *
翌朝は六時少し前に目が覚めた。思っていたとおり体調はすっかり良くなっていて、今日は元気に出勤できそうだ。
いつもであればまだあと一時間は寝ていられるけど、今日はそういうわけにはいかない。一度自宅に戻って着替えなければならないからだ。
起き上がろうとほんの少し身じろぎしたところで、急に体をグイと引っ張られた。
「ひゃっ……」
私の言葉は最後まで声にならなかった。私の唇は勢い良く彼の唇に塞がれ、私は彼の口の中に囁くことになった。
六年という月日を埋め合わせるかのような激しいキス。途中、何度も唇を離し、額を擦り合わせ、彼は私の存在を確かめながら、飽きることなくキスは続いた。彼の舌は巧みに私を翻弄し、私を酔わせた。彼は私を知り尽くしている。私が何をされたらどう反応するかを、よく知っている。
永遠とも思えるような長くて激しい、甘いキスが終わる頃、私はもう祥吾なしでは立っていられなくなっていた。彼のTシャツをダメにしてしまうんじゃないかというくらい、胸元を強く握り締めていた私は、いつの間にか彼の右手で腰から背中を支えられ、仰け反るように彼に体を預けている。
体を震わせて荒い呼吸を繰り返す私に、彼は極上の甘い笑みを向けた。ああ、この笑顔。どうして忘れていられたのか分からない。
「君は俺のものだ……」
祥吾はもう一度確かめるように、かすかに震える声で呟いた。
* * *
翌朝は六時少し前に目が覚めた。思っていたとおり体調はすっかり良くなっていて、今日は元気に出勤できそうだ。
いつもであればまだあと一時間は寝ていられるけど、今日はそういうわけにはいかない。一度自宅に戻って着替えなければならないからだ。
起き上がろうとほんの少し身じろぎしたところで、急に体をグイと引っ張られた。
「ひゃっ……」