強引社長の甘い罠
言ったが早いか、祥吾は素早い動作で私の膝裏に腕を差し込んだ。気づいたときには私は彼に抱え上げられていて、彼の腕の中でジタバタともがく羽目になっている。そんな私を見下ろして祥吾が意地悪な瞳で笑った。
「そんなに暴れると余計に見えるぞ。もちろん俺は大歓迎だ」
「え? やっ……! ばか、ばか!」
言われて見てみると、私が足をばたつかせたせいで体に巻きつけていたバスタオルの裾が腿のかなり上、きわどいところまでずり上がってきている。胸の周りも緩んで私が少しでも伸び上がったら見えてしまいそうだ。
私は祥吾の腕の中で、慌ててバスタオルをきつく合わせた。裾にも手を伸ばして引っ張り降ろす。彼はそんな私を眺めながら愉快そうに笑った。陽が沈んだ伊豆の夜に、祥吾の魅惑的な笑い声がこだまする。彼は大股で開け放ってあった両開きドアを抜けてテラスに出た。
そこは幻想的な空間だった。先ほど部屋で豪華な食事を楽しんでいる間に、陽はすっかり落ちてしまい、辺りは真っ暗だ。そんな中、柔らかな灯りが足元に一つ、二つ……四つある。それはヒノキで出来た浴槽の周りを中心に置かれていて、なんだかとても……いい雰囲気だ。言いかえれば、とてもエロティック!
祥吾は私を抱えたまま、その大きな浴槽をまたぐとそのままゆっくり腰を降ろした。私も一緒に熱いお湯の中へと沈んでいく。私の体を覆っていたバスタオルが浮き上がってきて、慌てた私は自分の体を隠すために、祥吾の首にギュッとしがみついた。
しばらくそうしていると、祥吾のからかうような声が耳元で聞こえた。
「そんなに暴れると余計に見えるぞ。もちろん俺は大歓迎だ」
「え? やっ……! ばか、ばか!」
言われて見てみると、私が足をばたつかせたせいで体に巻きつけていたバスタオルの裾が腿のかなり上、きわどいところまでずり上がってきている。胸の周りも緩んで私が少しでも伸び上がったら見えてしまいそうだ。
私は祥吾の腕の中で、慌ててバスタオルをきつく合わせた。裾にも手を伸ばして引っ張り降ろす。彼はそんな私を眺めながら愉快そうに笑った。陽が沈んだ伊豆の夜に、祥吾の魅惑的な笑い声がこだまする。彼は大股で開け放ってあった両開きドアを抜けてテラスに出た。
そこは幻想的な空間だった。先ほど部屋で豪華な食事を楽しんでいる間に、陽はすっかり落ちてしまい、辺りは真っ暗だ。そんな中、柔らかな灯りが足元に一つ、二つ……四つある。それはヒノキで出来た浴槽の周りを中心に置かれていて、なんだかとても……いい雰囲気だ。言いかえれば、とてもエロティック!
祥吾は私を抱えたまま、その大きな浴槽をまたぐとそのままゆっくり腰を降ろした。私も一緒に熱いお湯の中へと沈んでいく。私の体を覆っていたバスタオルが浮き上がってきて、慌てた私は自分の体を隠すために、祥吾の首にギュッとしがみついた。
しばらくそうしていると、祥吾のからかうような声が耳元で聞こえた。