強引社長の甘い罠
「大胆だな。唯から誘ってくれるなんて。何度も言うが俺は大歓迎だ」
「へ?」
見上げると、祥吾が濡れたバスタオルを手に笑っている。
あれ? 祥吾はバスタオルなんて……巻いてなかったわよね? 彼は昔からいつだってありのまま。裸を私に見られることを恥ずかしいなんて思わない。むしろその逆だ。自分の魅力を分かっていて、なおかつ私の反応も分かっていて、敢えてそうする。見せつける。
「相変わらず柔らかい」
何の話?
祥吾の首に回していた腕をほんの少し緩めて視線を下げたところで理解した。カッと頬が熱くなる。
「ちょ、やだ! どうして? いつの間に?」
祥吾が手にしていたのは、私のバスタオルだった。彼が指した“柔らかいもの”は私の胸だ。私の体に巻きついていたのにどうやって本人に気づかれないようにそれを引き抜けるの? いったいどんな魔法? 私は歯噛みする。
「簡単さ」
祥吾が笑う。子供を相手にしたお手軽なイタズラだとでも言うように軽く肩をすくめている。
「信じられない!」
憤慨して祥吾を睨みつけると、彼は笑いながらも少し困った顔をした。
「信じられないのはこっちだ。俺たちが一緒に風呂に入るのに、何でバスタオルが必要なんだ? そんなもの邪魔なだけだろう」
「へ?」
見上げると、祥吾が濡れたバスタオルを手に笑っている。
あれ? 祥吾はバスタオルなんて……巻いてなかったわよね? 彼は昔からいつだってありのまま。裸を私に見られることを恥ずかしいなんて思わない。むしろその逆だ。自分の魅力を分かっていて、なおかつ私の反応も分かっていて、敢えてそうする。見せつける。
「相変わらず柔らかい」
何の話?
祥吾の首に回していた腕をほんの少し緩めて視線を下げたところで理解した。カッと頬が熱くなる。
「ちょ、やだ! どうして? いつの間に?」
祥吾が手にしていたのは、私のバスタオルだった。彼が指した“柔らかいもの”は私の胸だ。私の体に巻きついていたのにどうやって本人に気づかれないようにそれを引き抜けるの? いったいどんな魔法? 私は歯噛みする。
「簡単さ」
祥吾が笑う。子供を相手にしたお手軽なイタズラだとでも言うように軽く肩をすくめている。
「信じられない!」
憤慨して祥吾を睨みつけると、彼は笑いながらも少し困った顔をした。
「信じられないのはこっちだ。俺たちが一緒に風呂に入るのに、何でバスタオルが必要なんだ? そんなもの邪魔なだけだろう」