それはまるで魔法のようで





その日の放課後、またバスケ部と体育館に向かった泰千を私は呼び止めた。



「ちょっと泰千!!」



「なんだよ」



「私の靴探すの手伝ってよね!?」



「それが人にものを頼む態度なのかよ?」



「そもそもあんたのせいでしょうが!!」



私はその日、スリッパのまま一日を過ごしました。



「ちょっと待ってろ」



泰千はそのまま教室を出ていってしまった。




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