俺22歳、アイツ3歳2ヶ月
少し遅れただけなのに恐縮している彼女にホローを口にした後

どこに行こうと話をしたけれど

どちらも気を使いなかなか決まらなかった。


この季節、6時でも日はまだ高く

客待ちしているタクシーのフロントガラスに光が反射して

眩しい彼女を益々キラキラと輝かせて見せた。



そんな彼女に見惚れていて、どこに行きたいかも考えられなかったのかもしれない。



「まだご飯には少し早いかな??優ちゃんお腹減った?」

彼女が優しく優に尋ねた。


優はどっちでも。という感じで‘うん’とも‘ううん’とも言わず

彼女の手を握るとブンブンと横に振りながら「ドコ イクノ??」と聞いた。



それに困ってんだよ!!と思っていると


彼女が「優ちゃんお菓子好きだよね。」


「この辺に駄菓子売ってる店があるんですよ。そこ行きます?」

と提案してくれた。



< 64 / 247 >

この作品をシェア

pagetop