.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
あたしのペースに歩く速さを合わせてくれる。
意地悪なのに、そういうところはしっかりしてるから気が狂っちゃう。
「おい、何ぼーっとしてんだよ」
「あっ、ごめん!」
「ふっ、まぁいいけど」
呆れて笑った恭弥にあたしもつられて笑顔を見せる。
恭弥と喋ってるとあっとゆうまに駅に着いちゃう。
駅に着くとパッと手を離し、切符を買いに行った。
あっ、恭弥って切符なんだ・・・。
恭弥が買いに行ってる間にあたしは自分の定期ケースを出す。
「優実の切符も買ったから、ほら」
戻ってきた恭弥にぽいっと切符を渡される。
「えっ、いいよ!あたしは定期あるし!」
「はぁ?優実の分くらい奢るよ」
「んじゃ、お金払うから!」
「いいって、ありがたく貰っとけ」
財布を出そうとして戸惑ってしまう。
嬉しいけど、なんか申し訳なくなる。