秘密がばれても困らない
ばれちゃった!?
「ふぅ、今度こそ、終了。案外あっけなかったな~。」
そう言い、机ちもたれかかるように、ふぅ、っと息をはいた
「お前、なにしてんの?」
声がした方向を向けば、一人の男の子が、音楽室の扉の近くに立っていた。
「きゃぁぁぁぁぁ!」
見られた!
いつからいたの!?
「うるせぇーな」
「ごめんなさい・・・・・じゃなくて、いつからみてたの?」
「いつからって、させないじゃなくて、するの・・・・・のところからだけど?」
「嘘でしょ?全然気づかなかった。そこから見てたってことは・・・まさかっ!退治してるところも見てました?」
私がそう扉の近くに立っている男の子に聞いた
「退治?ああ、汚れた・・・とかってやつ?」
それを聞いた途端私は、そこから逃げたいと思った。
でも、ここで逃げちゃダメだ。
バレたって困らない!
だって、学校での姿を知られてないし。
目の前の人は、私が怨霊を退治した人しか知らないはず。
だから、大丈夫。
< 76 / 87 >

この作品をシェア

pagetop