不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 ふたりがこれまで面識があったのかは知らないけれど、自分と同期の女性がごぼう抜きで出世をして、自分の部のチームのリーダーになったら、どう接していいかわからなくなるかもしれない。 
 そういう人たちをまとめて、仕事をしていかなければならない塚原さんは大変だ。

「塚原さんが人並み外れて優秀なだけで、こんな出世は稀じゃないでしょうか。だから笹岡さんも妬んだりしちゃダメですよ?」

「はいはい。男の嫉妬は醜いからね」

 そう言ってペロっと舌を出す笹岡さんがお茶目で笑ってしまう。
 隣の席にこういう楽観的な人が居てくれて良かったと、本当にそう思う。



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