不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「皆口さん、写真を撮ってもいいですか?」
「え? 写真?」
「はい。記念に」
いったいなんの記念なんだ、と自分自身に突っ込みたい。
だけどそのお弁当は、そのまま何もせずにお箸をつけてしまうのが勿体無いくらいの出来栄えだったのだ。
スマホで写真を撮り終えると、どうぞと皆口さんが私にお箸を手渡してくれた。
「いただきまーす」
手前にあったハート型のピンクのハムをお箸でつまんで持ち上げる。
ピンクのハート……
途端にまた、笹岡さんのバツの悪そうな顔が脳裏に浮かんできたけれど、なんとかそれを振り払った。
彼女は今朝何時に起きてこれを作ったのだろうか。
そう思うと、本当に心が痛い。
「眺めてないで、食べてね」
「え? 写真?」
「はい。記念に」
いったいなんの記念なんだ、と自分自身に突っ込みたい。
だけどそのお弁当は、そのまま何もせずにお箸をつけてしまうのが勿体無いくらいの出来栄えだったのだ。
スマホで写真を撮り終えると、どうぞと皆口さんが私にお箸を手渡してくれた。
「いただきまーす」
手前にあったハート型のピンクのハムをお箸でつまんで持ち上げる。
ピンクのハート……
途端にまた、笹岡さんのバツの悪そうな顔が脳裏に浮かんできたけれど、なんとかそれを振り払った。
彼女は今朝何時に起きてこれを作ったのだろうか。
そう思うと、本当に心が痛い。
「眺めてないで、食べてね」