不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 清瀬さんが自分から笹岡さんのことを口にするのは、今までほとんどなかったからこれはとてもレアケースだ。
 だけどその表情に、先ほどと同じように冷たさを感じてしまう。

「いいえ、笹岡さんと待ち合わせだなんて。どうしてそんなふうに思うんですか?」

 聞かなければよかったと思うほど、その瞬間、清瀬さんの視線に棘が含まれた。

 というか、彼女は本当にどうしてそう思ったのだろう。
 私が彼女の誘いを断って、皆口さんとお弁当を食べると嘘をつきつつ、笹岡さんと外でランチしてただなんて。

「あなたたち、最近仲が良いみたいだから」

「……え……」

「お昼休み前にも、コソコソふたりで耳打ちして話していたし、てっきりランチの相談かと思ったのよ」

「あ、いや、それは誤解ですよ」

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