不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 皆口さんのことを笹岡さんとこっそり相談していたのを見て、どうやら誤解を生んでしまったらしい。

 別に仲が良いからコソコソ話していたわけではない。
 だけど、あのときなんの話をしていたのかと問い詰められそうで、自分からそれを言い出すことができないからもどかしい。
 今はただ清瀬さんからの視線を受け止めるしかないみたいだ。

「私、笹岡さんと特別仲が良いとか、本当にないですから」

「デスクが隣なだけ?」

「そうです!」

「ふぅ~ん。仲良くなくても、ふたりきりで“豪華な”ランチを食べたりするのね」

「っ!………」

 どうしてだろう。
 この前、笹岡さんと行ったランチのことを清瀬さんは知っている。

 やましいことはなにもないのに、バレてはいけないことがバレたという気持ちが強いからか、小心者の私は顔がヒクヒクと引きつった。

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