不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 こんな時間って、二十三時だからまだ日付はかわっていない。
 だからどうしてそんなに風見さんが怒っているのか意味がわからない。

「俺が何度も電話してるのに、なぜ出ない」

 暗くて顔はよく見えないけど、声に苛々が乗っている。いつもの不機嫌なときの風見さんだ。

「すみません。騒がしいところにいたので着信に気づかなくて」

 いつのタイミングで風見さんが電話してきたのかわからないけれど。
 店内がめちゃくちゃうるさかった、ということもないのだけれど。
 その着信に気づかなかったのは本当だ。

 今、スマホの画面で不在着信件数を見るのが恐ろしい。

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