不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「だけど。今日の会議はわかんないな。営業部との社内会議だし。三人で長時間会議室に缶詰めにされて、風見さん……ブチ切れてるかも」
にこにこ顔で、今度は藤野くんが冗談を言ったみたいだけど……全然、冗談に聞こえない。
ふんぞり返るようにして腕組みをし、いつものように眉間にキュッとシワを寄せている姿が容易に想像できる。
営業部の担当者が若手で、もごもごと発言しようものなら、『なにが言いたいんだよ! 要点を言え!』とバッサリやり込めそうだ。
一瞬でそんな想像ができてしまう風見さんは、やはり強烈な人だなと、改めて思う。
「百面相してると、蕎麦が伸びるよ?」
クスクスと笑いながら、藤野くんが私を妄想の世界から呼び戻す。
午後、三人が会議から戻ってきたら、労いの意味を込めて濃くて熱いお茶でも淹れようかな。