不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 ますます嫌な予感がする。
 自滅や自爆という言葉が頭をかすめ……自己嫌悪に襲われた。
 自身で厄介の種を撒く行動をしてどうするのだ。

 心の中でそう叱責し終えると、思わず小さく溜め息が漏れた。
 そのげんなりした溜め息に、目の前の人物が反応する。

「あ、もしかしてさっきの受付の子と付き合ってるとか?」

「……はぁ?」

「色白で、ずいぶん美人だったわね~」

「ふざけるな」

「え、違うの?」

 俺をからかうようにニヤニヤと笑っているこいつを見ていると、思わず脱力して言い返す気力も失せる。
 相変わらず自分勝手でマイペースだ。


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