不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 良からぬ方向に考えが及びそうになったところで、私はそれを払拭するように頭をフルフルと横に振った。

「ごめんね、寧々。私も美里も、寧々をモヤモヤさせようとして言ったんじゃないから」

 舞花が眉尻を下げて、申し訳なさそうに謝りの言葉を口にする。

「友達だからこそ伝えたほうがいいと思ったの。なにかあったら、舞花とふたりで話は聞くから。ね?」

 美里も舞花も友達思いだ。
 こうして私を心配して、わざわざ仕事終わりに居酒屋に連行し、言いにくいことも言ってくれたのだから。

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