不機嫌な彼のカミナリ注意報2
***

 美里と舞花に居酒屋に強制連行されてから、一週間がすぎた。
 あれから特に私と風見さんのあいだに問題はなく、平穏に過ごせている。

『仲里さんと昔付き合ってたんですか?』と私のほうから尋ねることもしなかったし、風見さんのほうからもなにも話してこなかった。

 私は勇気を出して聞けないだけだけれど。
 風見さんは、言う必要がないと思っているのか、話したくないと思っているのか……真意はよくわからない。

 本当にふたりが以前付き合っていたのかもわからないし、美里の“女の勘”が外れているという可能性もある。

 なので、私の心にはあれから(もや)がかかったままで、なかなかスッキリとは晴れないでいる。

 
 今日は三月十四日。ホワイトデーだ。
 私が風見さんにデートの約束を取り付けておいた日がやってきた。


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