不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「瀬戸さん!! お久しぶりです!」

 年始から横浜支社に転勤になった、隣のチームの前リーダーである瀬戸さんだった。

 私も会うのは年末以来だ。
 また瀬戸さんの顔を見れたことがうれしくて、思わずパーッと花を咲かせるように笑顔を浮かべてしまう。
 私はひとりっ子だけれど、瀬戸さんは実のお姉さんのような感覚に等しい。

「久しぶりね、緒川さん。元気でやってた?」

「はい! 瀬戸さんもお元気そうでなによりです。ていうか、今日はどうして本社に?」

「会議があったのよ。で、こっちにも顔見せようかなと思ってね」

 たった二ヶ月半でなにも変わるわけはないのだけれど、瀬戸さんは以前と同じようにキリっとしたパンツスーツを着こなしていて、今日も見惚れるくらいカッコいい。

「あら。挨拶しとこうと思って来たのに、風見くんはいないの?」

「風見さん……今日は接待なんです……」
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