不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「緒川さんはかわいい後輩で、妹みたいなものだもの。彼女が望まないような強引な行動なら、もちろん邪魔させてもらうわ」
そこまで言うと瀬戸さんは、私の腕を掴んで自分のほうへクイっと引き寄せる。
咄嗟のそんな行動に、私はよろけながらも瀬戸さんの元へぶつかりそうになりながら近づいた。
「緒川さんのことを本気で欲しいと思うなら、堂々と風見くんに宣戦布告でもして、彼女の気持ちを奪い取ることね」
「あんな狂犬みたいな人に、真っ向から宣戦布告なんて出来るわけないじゃないですか」
私のことが欲しいとか欲しくないとか、とんでもない話をしているような気がするけれど。
瀬戸さんのそんな言葉に即座に言い返した染谷さんのセリフのほうがおかしくて、思わず噴き出しそうになってしまった。
だって今、“狂犬”って表現したから。
「じゃあ、今後は緒川さんには手出ししないことよ。“狂犬”に噛み殺されないように気をつけてね」
「わかりました。潔く諦めます」
染谷さんが肩の力を抜いて、フッと呆れたように笑う。
そのあと「お疲れ様」と私に短く言葉をかけ、上着と鞄を持って足早に部屋を出て行ってしまった。
そこまで言うと瀬戸さんは、私の腕を掴んで自分のほうへクイっと引き寄せる。
咄嗟のそんな行動に、私はよろけながらも瀬戸さんの元へぶつかりそうになりながら近づいた。
「緒川さんのことを本気で欲しいと思うなら、堂々と風見くんに宣戦布告でもして、彼女の気持ちを奪い取ることね」
「あんな狂犬みたいな人に、真っ向から宣戦布告なんて出来るわけないじゃないですか」
私のことが欲しいとか欲しくないとか、とんでもない話をしているような気がするけれど。
瀬戸さんのそんな言葉に即座に言い返した染谷さんのセリフのほうがおかしくて、思わず噴き出しそうになってしまった。
だって今、“狂犬”って表現したから。
「じゃあ、今後は緒川さんには手出ししないことよ。“狂犬”に噛み殺されないように気をつけてね」
「わかりました。潔く諦めます」
染谷さんが肩の力を抜いて、フッと呆れたように笑う。
そのあと「お疲れ様」と私に短く言葉をかけ、上着と鞄を持って足早に部屋を出て行ってしまった。