不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「電話。俺に、電話すればよかっただろう」

「で、でも……接待中かもしれなかったので。だから直接ここまで走ってきました。転んで怪我をしたのは想定外ですけど」

 最後はもごもごと小さな声量で言うと、風見さんがクスっと笑う。

「わ、笑わないでください」

「……で? そんなに急用だったのか?」

「私、今日の昼間は……やっぱり無理をしていました」

「……は?」

 私が唐突に時間軸を今日の昼間に戻したせいか、風見さんはわけがわからないとばかりに、ポカンとする。

 だけど反対に私の頭の中では、だんだんと言葉がまとまってきていた。

< 287 / 298 >

この作品をシェア

pagetop