不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「最近、俺が毎日どれだけ残業してるか知らないわけじゃないだろう?」

「わかってます。待ちますから」

「いや……」

「風見さんの仕事が終わるまで、今夜向かいのカフェで待ってます」

「おい、清瀬!」

 一方的にそう言うだけ言って、清瀬は俺の返事も待たずに走り去った。

 なんなんだよ。人の話を聞けよ。
 だが、あそこまで強引に事を進められては、それを無視することもできない。

 愚痴めいた言い分を俺が聞きさえすれば、清瀬は幾分納得するのだろうか。心のつかえが取れるのか?

 以前のリーダーだった瀬戸は、清瀬をどう扱っていたのだろう。
 俺には面倒すぎるし、あしらい方すら不明だ。
 だから、そのあたりの瀬戸の対応は、想像するだけで敬服に値する。
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