不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「仏頂面はやめてくださいよ。怖いです」

「俺は元からこんな顔だ!」

 ほっといてくれ。
 仕事で疲れてるところへ、誰がこんな不機嫌な仏頂面にさせてると思ってるのだ。

 清瀬のジョッキに、自分のジョッキをゴツンとぶっきらぼうに当てる。
 そのままグビグビとビールを煽ると、向かいに座る清瀬が苦笑いを浮かべていた。

「塚原さんのことなんですけど……」

 ようやく本題を切り出した清瀬に、俺もあらたまって視線を戻す。

「正直、仕事がやりにくいんです」

「具体的には?」

「リーダーとしての指示も曖昧ですし……私と彼女は同期で同い年だから、そこも最初から抵抗がありました」

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