不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「塚原のことなら俺がなるべくフォローする。笹岡とのことはプライベートなんだから自分でなんとかしろ。話が以上なら、これ飲んだら帰るぞ」

 淡々と俺がそう言うと、ちまちまと出汁巻きを箸でつついていた清瀬の眉尻が一気に下がった。
 唇をむぅっと突き出し、子供のように拗ねた顔だ。完全に酔っている。

「風見さんって、冷たいですよねー。なんでこんな人がモテるのかまったく理解できません」

 酔った勢いで言ったのか?
 無理やりのように仕事終わりにここに連れて来たのはお前だろう。
 なのに先輩をつかまえて、ひどい言いぐさだ。

 頭の中であれこれ考えたが、酔っ払い相手に腹を立てても仕方ない。
< 67 / 298 >

この作品をシェア

pagetop