不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「あ、緒川さん!」
かわいらしいランチボックスを左手に持ち、右手で私に手を振ってくる。
そんな屈託の無い笑みを向けられると、どうにも胸がチクチクとしてしまう。
「皆口さん、ごめんなさい!」
歩み寄って来た彼女に、私は開口一番そう言って深々と頭を下げた。
なにも反応がない彼女を不思議に思い、下げた頭をそっと上げながら表情を伺い見たら、どんどんかわいらしい笑顔が曇っていった。
「笹岡さん、外出してて今いないんです」
「そう……ですか。逃げられちゃったんですかね」
「すみません」
「緒川さんは悪くないので。謝らないでください」
いや。ここまできたら私も共犯だ。
この可憐な皆口さんの笑顔を曇らせている笹岡さんの立派な共犯者になっている。
かわいらしいランチボックスを左手に持ち、右手で私に手を振ってくる。
そんな屈託の無い笑みを向けられると、どうにも胸がチクチクとしてしまう。
「皆口さん、ごめんなさい!」
歩み寄って来た彼女に、私は開口一番そう言って深々と頭を下げた。
なにも反応がない彼女を不思議に思い、下げた頭をそっと上げながら表情を伺い見たら、どんどんかわいらしい笑顔が曇っていった。
「笹岡さん、外出してて今いないんです」
「そう……ですか。逃げられちゃったんですかね」
「すみません」
「緒川さんは悪くないので。謝らないでください」
いや。ここまできたら私も共犯だ。
この可憐な皆口さんの笑顔を曇らせている笹岡さんの立派な共犯者になっている。