ツンデレ専務と恋人協定
春樹さんの気持ちはわかるけど、お姉ちゃんは離婚したくないから泣いてるんじゃないのかな。

お姉ちゃんが借金が嫌だから離婚したいって言ってるなら、私も反対はしないけど。

こんなに泣いているお姉ちゃんをほっておけない。


「お金なら私がなんとかするよ」


ふたりとも私に驚いた顔を向けてきた。


「だから、離婚だなんて言わないで…」


気がつけば私も涙が溢れ出てしまっていて、頬を濡らしていた。

そして、慰めていたはずの私がお姉ちゃんに慰められている。


「春樹、私も苦労していいから離婚だなんて言わないで。お願い」


お姉ちゃんがそう言うと、春樹さんも涙を流していた。

3人で涙を流しながら、私はひとつの決心をしていた。


「明日返済だよね?お金用意出来たら連絡するから」

「栞奈、用意するってどうするつもりなの?」

「大丈夫だから、待ってて?私用事あるからもう帰るけど、玄関のとこにご飯あるからちゃんと食べてね」

私はそう言って、お姉ちゃんの家を出た。



そして、専務に電話をかけた。



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