ツンデレ専務と恋人協定
「ずっとひとりで飲んでたんですか?」

「ああ、お前が俺の誘いを断るからな」


そう言って、専務は冗談で私を睨み付けてくる。

それに私は笑いながら、ごめんなさいと謝った。


「で?誘いを断ったくせに急に会いに来たのは何でなんだ?」


さっそく本題に入らなきゃいけないんだと思うと、ちょっと後回しにしたくなった。

だけど、専務が真剣な目で私を見ていてくれて、心配してくれてるのがわかったから早く話すしかないと思った。

でも、その前にひとつだけ聞いておきたいことがある。


「李人さんは、私のことどう思ってるんですか?」


普通ならこんな恥ずかしいことは聞けない。

だけど一度くらい専務の本当の気持ちを聞いておきたい。


「俺は好きでもない女に恋愛しようなんて言わねぇよ」


嬉しくて涙腺が緩むのがわかったけど、私は泣くわけにはいかない。


「専務…お金貸してください…」


タクシーの中で、どういう風に話そうか考えていたけど何も思い浮かばなくて、結局ストレートにしか言えなかった。



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