ツンデレ専務と恋人協定
シャワーを浴び終わり、ビールを飲んでいる専務の横に自分の分のビールを片手に座った。


「お前、髪乾かせよ」

「自然乾燥でいいんです」

専務は濡れたままの私の髪に手を伸ばしてきて、撫でるように触れる。

ただ髪を触られているだけなのに私はドキドキしてしまう。

専務への気持ちを忘れようと思ってたのに、こんなことされたら忘れられそうにないよ。


「お前さ、海里(カイリ)だけには関わるな」


海里って常務のことだよね?

私の髪を触っていた専務の手が離れ、ビールへと手を伸ばし飲んでいる。


「あいつだけは何があってもやめろ」

「どうしてですか?」


専務がどうしてこんなことを言うのか私にはわからない。

ただヤキモチを妬いているだけのようには思えないし、他に何か理由があるのかな。


「理由なんかねぇよ。つか、お前、借金返すまで誰とも付き合わねぇんだろ?何で海里と飯なんか行ってんだよ」

「専務だって百合香さんといたじゃないですか?」

「百合香は勝手にホテルで待ち伏せされただけで、好きで一緒にいたわけじゃねぇよ」


どうしよう…すごく嬉しい。


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