ツンデレ専務と恋人協定
カップラーメンにお湯を注ぎ専務の前に出すと、専務はすぐに蓋を開けた。


「まだですよ!」


そう言って、止める私の顔を専務は眉間にしわを寄せ見てくる。


「3分待ってください」

私は横から、開けた蓋をもう一度閉めれるようにお箸をカップラーメンの上においた。

そして、3分がたって二人してカップラーメンを食べ始めた。

高級なスーツを身にまといながら、音も立てずに麺をすする専務に違和感しか感じない。


「美味しくないですか?」

いつも高級なものばかり食べてる専務には、このカップラーメンは口に合わないかな。


「初めて食う味だな」

「え?初めてですか?」

「だな」


さすが御曹司だ。
カップラーメンを食べたことのない人なんて初めて出会ったよ。

改めて、専務との育ちの違いを感じてしまう。



「専務、ラーメンはこうやって音を立てて食べると美味しいんですよ」

私はそう言って、ラーメンを豪快に音を立てて食べてみせた。


< 189 / 232 >

この作品をシェア

pagetop