ツンデレ専務と恋人協定
部屋につくなり、また専務を玄関前で待たしてさっさと片付けていた。

すると、まだ入っていいって言っていないのに専務が入ってくる。


「専務!すぐなのでもう少し外で待ってて下さい!」

「散らかってても別にいいって言ってんだろ!」

そう言って、ズカズカと部屋へ入ってきて勝手に座る専務。

私は専務を部屋から出すことは諦めて、机の上に出しっ放しにしてあった本を片付ける。


「それより腹減った!なんか作れよ」

「夜ご飯食べてないんですか?」


もしかして、ご飯も食べずにずっと会社で待っていたわけじゃ…。


「ああ」


ご飯も食べずにあんな時間まで私が連絡してくるのを待ってくれてたんだ。

そう言えば、私も食べてないな。

食欲がなかったのもあるけど、空港へ行ったり会社に戻ったりで、それどころじゃなかった。

私は片付けをこの辺で止めて、冷蔵庫を開けたけど何もない。

最近、専務と外食ばかりだったから、スーパーへ買い物もいってなかった。

家の中を見渡しても、あるものといえばカップラーメンくらいだ。


「これしかないんですけど、こんなの食べないですよね?」

「食べる」


食べないって言うと思ったのに、二つ返事で食べると言った専務に驚きながら、私は急いでお湯を沸かした。
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