ツンデレ専務と恋人協定
常務の部屋を出て、専務を探しに46階へと向かう。
今ごろ専務は拗ねているに違いない!
46階に着くと、宮尾さんに声をかけて専務の部屋をノックする。
不機嫌そうな専務の声が聞こえて、中へと入ると拗ねた表情の専務が座っていた。
私は専務の前まで行き、座っている専務をそのまま抱きしめた。
専務は何も言わず、勝手に抱きしめた私の背中に腕を回す。
「専務…」
「ん?」
ノックしたときの不機嫌そうな声じゃなく、優しい声で返事をしてくれる。
「私、英語喋れないです」
「知ってる」
「アメリカへ行ったこともないし、向こうで暮らしていける自信もないです」
私の話を専務は黙って聞いてくれていて、背中に回している腕で優しく私の背中をさすってる。
「専務が新ブランドの立ち上げにすごく力を注いでいるのを知ってるし、アメリカへは行ってほしいけど、離れたくない」
「だったら一緒に来い」
「私、一緒に行っても迷惑ばっかりかけると思う」
英語も話せなくて、頼る人が専務しかいなくて、仕事が忙しいってわかっていても我が儘ばかり言ってしまうと思う。
「それでも、一緒に行ってもいいんですか?」
「当たり前だろ!迷惑かけられようが何しようが、俺はお前無しで生きていきたくない」
私も専務無しで生きていきたくない。
きっと、私も専務もお互いいなくても生きてはいける。
だけど、お互い無しでは生きていきたくないんだ。
今ごろ専務は拗ねているに違いない!
46階に着くと、宮尾さんに声をかけて専務の部屋をノックする。
不機嫌そうな専務の声が聞こえて、中へと入ると拗ねた表情の専務が座っていた。
私は専務の前まで行き、座っている専務をそのまま抱きしめた。
専務は何も言わず、勝手に抱きしめた私の背中に腕を回す。
「専務…」
「ん?」
ノックしたときの不機嫌そうな声じゃなく、優しい声で返事をしてくれる。
「私、英語喋れないです」
「知ってる」
「アメリカへ行ったこともないし、向こうで暮らしていける自信もないです」
私の話を専務は黙って聞いてくれていて、背中に回している腕で優しく私の背中をさすってる。
「専務が新ブランドの立ち上げにすごく力を注いでいるのを知ってるし、アメリカへは行ってほしいけど、離れたくない」
「だったら一緒に来い」
「私、一緒に行っても迷惑ばっかりかけると思う」
英語も話せなくて、頼る人が専務しかいなくて、仕事が忙しいってわかっていても我が儘ばかり言ってしまうと思う。
「それでも、一緒に行ってもいいんですか?」
「当たり前だろ!迷惑かけられようが何しようが、俺はお前無しで生きていきたくない」
私も専務無しで生きていきたくない。
きっと、私も専務もお互いいなくても生きてはいける。
だけど、お互い無しでは生きていきたくないんだ。