ツンデレ専務と恋人協定
ヤマトといっぱい話してから46階へと戻った。

戻ると何故か私のデスクに専務が座っていた。


「どこ行ってんだよ?」

「お昼を食べに」

「お前いつも弁当だろ?」

「今日、寝坊してしまって」


何か怒ってるのか専務の機嫌が悪い気がする。


「これ、営業企画部かどっかの男が届けにきた」

そう言って、専務は私に紙袋を差し出す。

ヤマトかな?食堂に持って行ってたことすら忘れてた。

秘書課に寄ってから戻ってきたから、その間に届けに来てくれたんだね。

後でお礼のメールをしとかなくちゃ。


「お前、営業企画部のやつと行くのか?」

「え?行くってどこですか?」

「それだよ」

専務はそう言って、ヤマトが届けてくれた紙袋に指を指す。

中にはホテルのパンフレットが入ってある。

食堂で見ようと思って持って行ったんだけど、ヤマトと話していて結局見なかった。




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