ツンデレ専務と恋人協定
「もうこんな時間か。栞奈、先帰れ」

「専務は?」

「俺はもう少しやることがある」


そう言われても専務を置いて帰るなんて出来ないよ。

私は自分のデスクに戻り、コンペのアイディアを考えていた。

ずっと考えていると専務の部屋の扉が開き、専務が出てきた。


「お前まだいたのかよ」

専務にそう言われ、腕時計に目を向ける。

もうすぐ21時!?
私、そんなに考え込んでたんだ。


「先帰れって言っただろ?」

「そう言われても先に帰れないですよ。秘書なので」

私がそう言うと、専務は大きなため息をわざとらしくついた。


「送っていくから、帰る支度しろ」

「えっ?大丈夫ですよ」

終電も余裕で間に合うし。

「送るって言ってんだろ。こんな時間にひとりで帰して何かあったらどうすんだよ」


こんな時間って、まだ21時前だよ?
夜中じゃないんだし、大丈夫なのに。

だけど、専務の言い方はちょっとキツいけど、心配して言ってくれてるのはわかる。

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